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食料問題

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80億人の食料

食料問題の原因

豊食の国にいると食料問題は、ピンと来ないかもしれません。
地球温暖化対策にとって、カーボンニュートラル、ペーパレスと食料問題は大きな温暖化要素の一つです。

世界の穀物生産量は概ね年間26億5千万トンです。世界の人々が食べられる量はあるのです。しかし、食料は平等には行き届きません。それは、農家が事業者だからです。

経済的による理由
農業事業者の多くが営利目的の農業事業者です。世界に食料の販売や流通について管理する法律は、世界にほぼ無いといっていいぐらい農作物(食料)は自由に取引されます。(関税は別の障害です。)
購入者は競争の原理により、生産者から大量に農作物(食料)を定期的に購入する約束をすることで、生産者は生産計画を建て安く、余分な作物を余すことなく、農作物を購入者に販売できます。

強力な先進国通貨

先進国の通貨は途上国の通貨に比べその価値が高価で安定しています。生活物価の高い国に売れば、高い価値の通貨を手に入れることが出来、販売後のお金の価値の下落の不安が少なくなります。
生産者は、定期的に高値で商品を買ってくれる先進国に挙って商品を売りたがります。
つまり、途上国の弱い通貨で食料を取引した場合、為替相場により、通貨が値下がりしたように見えるケースがあります。それは許容できない事態になります、農業用機材や肥料が先進国から輸入されているからです。なら、先進国に売った方がビジネスとして正しいことになります。私も途上国出身者との農業研修で途上国の農家の話を聞き、それに気づきました。

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世界の飢餓人口

世界の飢餓人口 世界には深刻な食糧問題があります。2018年の調査によると、世界の飢餓人口は8億2千万人以上で、地球上の9人に1人が飢餓に直面しているという状態です。
年間で約920万人の子どもが栄養不良で亡くなっています。

また、5歳未満児の約22%にあたる1億5,100万人が発育阻害の状態です。5,000万人以上が消耗症を呈しており、命の危機に直面しています。栄養不良と重度の食料不安はアフリカのほぼすべての地域と南米で増加傾向にあり、アジアでは概ね横ばいで推移していますが、アジアの激しい経済発展には、激しい格差が生まれ、国の中で食料が経済的な理由で手に入らないケースも少なくありません。

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食料(量と質)の格差

貧しい国で人口が増えると、そもそものリソースの消費量が増え、足りない食料が更に足りなくなり、コスト削減による肥料不足などにより、食料の質の低下が始まります。
しかし、人間は生存維持本能により一定のカロリーを必要とするため、カロリーが不足した食べ物を食べるとカロリーを補充しようとして、略奪がさらなる食を求めてゆき、社会秩序の崩壊が加速します。
 逆に、豊かな国で人口が増える場合、貧しい国から食料がお金によって、豊かな国へ移動しますので、貧困国は常に食料不足を原因とする食料問題に直面することになります。

大国の人口維持政策
 また、国力の強い大きな人口を持つ国が、更なる人口増加や人口の維持を計画すれば、先ず第一に食料計画をプランニングするでしょう。
国民への食料の配分を調整するため、国民の必要消費カロリーの減少(労働の機械化・家事作業の自動化・便利な交通手段)、高カロリー食への移行やフードロスの削減、食料の配置計画の見直しなどに加え、食料自給率に対して大きな関心が生まれます。
よって、自国での大規模種別農業生産計画を立案され、農業は大量の水を消費する産業ですので、農業、生活用水の確保が必要いなります。つまり、大規模なダムをが必要になります。

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フードロス

食べ物はどこで失われますか?
食用食品は、食物連鎖のあらゆる段階で廃棄されます。農場や漁船、加工および流通中、小売店、レストラン、家庭などです。
おかしな話ですが、その指数は毎年増えています。 SDG12.3 食品廃棄物指数

生産地(農場や漁船)
形状、サイズ、色など、最適と見なされるものから逸脱した生鮮食品は、選別作業中にサプライチェーンから削除されることがよくあります。 また、天候によって作物が途中で育たないという事も珍しくありません。
衛生管理による廃棄も含まれます。
畜産業に置いては、病死した家畜なども食料として供給されません。

加工および流通中
パッケージの損傷、加工時に規格外の大きさや形や色が合わないための廃棄。 製品加工上出る食べられる部位の廃棄、食べられる部位ではあるが、商品価値が低いため混入させると商品の価値が下がる食材など、スパーや店に届かない他のすべての食べ物が含まれます。

小売店やレストラン
食材の賞味期限の経過がもっとも多く、お客さんの食べ残し、梱包破損、調理ミスなど

一般家庭
調理法上のロス、(食べられる部分を廃棄する)、食べ残し、期限が切れるなど
また、家族が別々に食べることによる、各自が食べた先でのフードロスが発生します。 

年間食品廃棄量(消費者庁ホームページ)

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フードマイレ-ジ

食料自給率37%の日本では、多くの食料が船で海外から運ばれてきます。食品を海外から日本に送るため、食料が大量長期貯蔵、長距離・長時間輸送に耐える食材にしないと、日本側のバイヤーや消費者は購入しません。 従って、農薬・日持ち剤・防腐剤などの使用を認める必要があります。
*農薬のポストハーベスト(使用しても良い農薬や日持ち剤)使用が認められています。
しかし、輸入農産物には、日本の農薬取締法、食品衛生法で規制されていない農薬が使われている可能性があります。 (*輸入食品監視業務 厚生労働省ホームページ このように、沢山の食べ物が再検査を受けていたりすることもあり、生産者を管理出来ない状態での海外への食糧依存の課題にもなっています。

空輸の例
季節の旬の食べ物や傷み易い食べ物は、値段の変動が大きいため、飛行機で良く運送されます。食品を空輸すと道路輸送の約10倍輸送費と約50倍の炭素排出量が発生します。
 逆に海鮮魚などはゼロ℃近くでこれを日本から空輸して外国のレストランまで届けます。通常運送(船)での運送の約80倍の炭素や排ガスを排出します。

フードデリバリー
大量に多くのお店に運ばれる食材とは別に、地域的なフードデリバリーの場合、バイクや自動車で注文した人の為だけに配達される食事も最近は多くなりました。
勿論、定期的にスーパーマーケットへ車で行く場合、排ガスマイルは加算されます。

マイレージはどのように解りますか?
現在は、ラベルの原産国を知る事しか出来ません。
しかし、食の安全と地球温暖化防止の為、原産地の他、収穫された日、運送方法、生産者名と生産者が信頼できる業者から農薬や肥料を購入しているかを消費者容易に知ることが出来、消費者がそれらを知ったうえで購入できるシステムが必要だと思います。

地産地消
細かい話を言えば、肥料はどこから来たのかなどの要素もあるのですが、産地で作られたものは、産地で食べる事が、農薬などの化学薬品を気にせず、一番新鮮でおいしい状態で食べられ、フードマイレージも短く地球温暖化にも役立ちます。

Initial ghの都市型水耕栽培農園の発想です。

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フェアートレード

途上国の農業では現在も不当賃金労働や児童労働が多く行われています。
近代化した農業を発展途上国にも援助することで、農業生産を行う事が出来ます。
枯渇する水の問題もドリップ式農法などを採用することにより、土壌の影響を受けにく安定した収穫を計画出来るようになると思います。
確かに、近代化した結果、働き場所を喪失するかもしれません。しかし、6次産業化し、OEM食品加工工場を併設することで、新たな職を提供する事も出来ます。
農方法を変えれば、荒れた土地でも収穫は可能です。勿論、コストはかかりますが、食品加工と言う付加価値をつけて、世界のマーケットの価格競争にも耐えうる品質と価格に出来るはずです。

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食料問題を企業の事業構造に取り組む

食品材料の栽培や加工などアジアの途上国で行う事も出来ます。この食材をアジア向けの食材などとして販売する事も可能です。漁場が海外であれば、近くの港に加工場を建築しては如何でしょうか、日本からの出る港回数を減らせ、より大型船での加工工場からの積み荷処理で需給出来るかもしれません。
必要食料や食材の栽培・育成計画や加工、物流など総合的に検討する事が出来ます。
加工方法は保存期間に大きく影響します、フードロスの削減もSDGsです。

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