水没が予想される街と豪雨に襲われる大都市
なぜ街が水没しますか？
地球温暖化で海面上昇が続き、最近では10年に一度、50年に一度と言われる豪雨（異常気象）が、特に緯度の高目な北半球の大都市で多発しています。
また、都市が抱える慢性的な原因により水没が予想される世界の都市があります。
これらの都市は何も対策をしなかったわけではなく、数十年かけて堤防などのインフラ整備や対策を行っい、街づくりを進めてきました。
ただ一方で、急速な地球温暖化や地下水の過度なくみ上げなどにより、このインフラの構築に追い付かないほど速く街が浸水したり、想定外の豪雨が降るようになってきました。
世界遺産の街ベネチア
過去５０年で最悪の浸水
水位が最大で187cmに達し街の85％が浸水、19世紀末に比べ海面水位が28cmも上昇しました。
ベネチアでは冬に、シロッコと呼ばれる南からの風が吹きます。そのシロッコの影響で冬に高潮が発生しやすいのですが、そこに大雨が重なると水没が起きるのです。
ニューオリンズ アメリカ
土地の大部分が既に冠水しています。
NASAの観測では、１年に約5cmの速さで沈んでいて、このままでは2100年に街は沈没するかもしれません。
ジャカルタ インドネシア
インドネシアの首都ジャカルタの一部は2050年までに水没の可能性があります。
地盤沈下と海面上昇が原因です。
ジャカルタは年間約17cm浸水し、ジャワ湾の一部と化しています。
インドネシア政府は、首都を数百キロ先に移す計画を発表しました。
ヒューストン アメリカ
1920年から続く過度な地下水の抽出が水没の原因です。
同市の一部は１年に約5cmの速さで水没していて、 ヒューストン に限らず年々頻度を先ずハリケーンに対して都市の排水機能は脆弱化しています。
バンコク
バンコックの40％は早ければ2030年までに浸水します。極度な降水が原因です。
また、海に近いバンコクの地盤は柔らかく、高層ビルの重量も水没の原因と言われています。
バンコックでは１年に約2cmの速さで沈んでいます。
東京・江東5区
江東区の一部に置いては海抜０メートルの状態にあり、スパー堤防などのインフラが荒川区の先まで設置されています。しかし、地下水のくみ上げなどの原因や、品川や皇居まで昔は海であった地理学的な問題により、東京湾側は水没が予想されるため、多くのインフラが施されています。しかし、この想定を超える豪雨や異常気象が無いとも最近は言い切れなくなってきています。（名古屋・新潟同）
この他にも昨今の大規模で強力な水害に対して脆弱に成った都市は数え切りなほどあります。
2021年は大都市で多くの水害がありました。
オーストラリア南東部では3月、地元州当局が「100年に1度」という規模の洪水が起きた。最もひどかった最大都市シドニーから北に400キロの町、ケンプシーでは降り始めからの雨量が750ミリ超と、平年の雨量の6割を記録しました。
中国最北の黒竜江省でも、6月に豪雨でロシアとの国境河川となっている黒竜江（アムール川）が増水。複数の観測点で55～75年ぶりとなる水位を記録し、中国側は現地に大量の砂を運び込んで堤防を増設するなどの対応に追われました。
西ヨーロッパのドイツ西部やベルギーなどを中心に、記録的な豪雨による大規模な洪水が発生しました。
影響は、ドイツやベルギーをはじめ、フランスやイタリア、ルクセンブルク、オランダ、スイス、イギリスなど、ヨーロッパの広い範囲に及びました。
８月にはニューヨークを記録的な豪雨が遅い、地下鉄などの地下機能に大きな影響を与えています。
ニューオーリンズやルイジアナ州とミシシッピ州全体に史上最も強力なハリケーンの1つであるアイダによる被害が発生。アイダはメキシコ湾のアメリカ石油採掘施設にも被害を与えた。
ハリケーンの巨大化問題
検討される豪雨による水害対策
温暖化を１年で解決することは出来ませんし、大規模なインフラの整備の完成も数年、数十年かかります。
素早く人的被害を少なくするには、個々に戸建てに住む住民を鉄筋鉄骨の高層住宅に住民を移行するか、残念ながら移住するしかありません。それほど数十年に一度と言われる大規模災害が特定の地域で毎年のように起きています。*10年に一度などの言葉は驚かなくなるでしょうね。
これは既に数十年に一度の災害では無くなっているという事です。
インドネシアのように首都を水害によって失う可能性が高いので、予め数百キロ先に首都を移す国もあるほどです。
既に選択肢は限られてきています。
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